ワークショップのお知らせです。
・10/28(土)オーバルキャリア
・10/29(日)スツール
・11/3(金)〜5(日)エンフィールドチェア
これまでのワークショップの様子は #UNOHWSのこと をご覧ください。
開催場所:工房 - 京都市京北田貫町室次谷10-4-
時間:AM9:00 ~ PM5:00 終了予定
参加費お支払い方法:銀行振込またはクレジットカード決済 (申込時前納)
持ち物・道具・服装など :動きやすく汚れても良い服、靴でお越しください。
道具類はこちらで用意いたしますが、手道具類の鉋・玄翁・小刀などお持ちの方は持参ください。
ホームページのフォームよりお申込みください。
⚫︎オーバルキャリアL 1日日帰り 【10月28日(土)】
参加費:18,000円 税込(昼食ご用意します)
制作物:オーバルキャリアL
その日にお持ち帰りいただけます。
フィンガー部分の加工、曲げ作業、釘打ちまで、
オイル塗装などの仕上げはお持ち帰り後各自。
制作について:
このワークショップは、木の板を曲げる体験を第一に考えております。普段制作しているオーバルキャリア等の曲げ物は、湯に浸したあと型に入れて最低1週間乾燥させます。
ワークショップでは1日で完成させますので、若干の歪みが生じます。また後に縮みが出てきますが、使用するには問題がない物ができあがります。乾燥時間の事以外は、概ね普段の作業内容と変わりません。1日で体験していただけるよう、大まかな木材加工などは事前に準備させていただきます。
⚫︎スツール 1日日帰り【10月29日(日)】
参加費:38,000円 税込(昼食ご用意します)
制作物:スツール W37 D37 H42
その日にお持ち帰りいただけます。
組み立て→塗装→座面テープの制作体験。
大人お1人での参加、または親子での参加をOKとします。親子で1脚の製作を体験していただけます。
お子様の対象年齢は小学生以上とします。ご家族で小学生以下の小さいお子様がいらっしゃるので一緒に見学に来られる等もOKとします。
⚫︎エンフィールドチェア
【11月3日(金)〜4日(日)2泊3日】
参加費:80,000円 税込
制作物:エンフィールドチェア
最終日お持ち帰りいただけます。着払い配送可。
宿泊:2泊3日、工房内宿舎でお泊まりいただけます。
(最終日昼食まで食事をご用意します)
UNOH の治具を使っての制作になります。 長物を挽く旋盤作業の時間はとれませんので、その方法を見ていただくことに留めます。背板の加工と曲げ作業もその方法を見ていただきます。加工部材に治具を用いて穴を開け→組み立て→塗装→テープ張りで完成です。簡単な工程ですが、丸棒構造の椅子の制作基本は学んでいただけることと思います。
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2023年8月14日(月)
オーバルキャリアを日帰りでお作りいただけるワークショップです。
ホームページからお申し込みお待ちしております。
Workshop & Event - 宇納家具工房 - UNOH Furniture Workshop
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制作物:オーバルキャリアL1点 W31 D19 H26
その日にお持ち帰りいただけます。
開催場所:工房 - 京都市京北田貫町室次谷10-4
時間:AM9:00 ~ PM5:00終了予定
持ち物・道具・服装など :
動きやすく汚れても良い服装。道具類はこちらで
用意いたしますが、手道具類の鉋・玄翁・小刀など
お持ちの方は持参ください。
費用1名様:¥18,000- 税込 昼食、保険料込
制作について:
このワークショップは、木の板を曲げる体験を
第一に考えております。普段制作している
オーバルキャリア等の曲げ物は、
湯に浸したあと型に入れて最低1週間乾燥させます。 ワークショップでは1日で完成させますので、
若干の歪みが生じます。
また後に縮みが出てきますが、
使用するには問題がない物ができあがります。
乾燥時間の事以外は、概ね普段の作業内容と
変わりません。1日で体験していただけるよう、
大まかな木材加工などは事前に準備させていただきます。
このようこなことをご承知の上、ご参加願います。
JUGEMテーマ:学問・学校
今年のゴールデンウィークはワークショップ期間です。皆様のお越しをお待ちしております。
?4/29(金)〜30(土)ローバックチェア
?5/1(日)スツール
?5/3(火)〜5(木)エンフィールドチェア
?5/7(土)・5/8(日)オーバルキャリアL
参加ご希望の方を募ります。
UNOHホームページ内にお申し込みフォームを設けています。フォームよりご応募ください。
https://www.unoh.jp/workshop-event/
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開催場所:工房 - 京都市京北田貫町室次谷10−4
時間:AM9:00 ~ PM5:00終了予定
支払い方法:銀行振込またはクレジット決済
?4/29(金)〜30(土)ローバックチェア
制作物:ローバックチェア ※背板1枚 その日にお持ち帰りいただけます。
費用:¥58,000- 税込 昼食費、作業保険料込
宿泊:1泊2日、工房内宿舎でお泊まりいただけます。
定員:3名
穴あけ→背板部材手入れ→組み立て→塗装→座面テープ
?5/1(日)スツール
制作物:スツール その日にお持ち帰りいただけます。
費用:¥38,000- 税込 作業保険料込
定員:3組
・大人お1人での参加、または親子での参加をOKとします。親子で1脚の製作を体験していただけます。お子様の対象年齢は小学生以上とします。ご家族で小学生以下の小さいお子様がいらっしゃるので一緒に見学に来られる等もOKとします。
・この回は昼食を各自ご持参ください。
組み立て→塗装→座面テープ
?5/3(火)〜5(木)エンフィールドチェア
制作物:エンフィールドチェア その日にお持ち帰りいただけます。
費用:¥68,000- 税込 食費、作業保険料込
宿泊:2泊3日、工房内宿舎でお泊まりいただけます。
定員:3名
UNOH の治具を使っての制作になります。 長物を挽く旋盤作業の時間はとれませんので、その方法を見ていただくことに留めます。 背板の加工と曲げ作業もその方法を見ていただきます。加工部材に治具を用いて穴を開け→組み立て→塗装→テープ張りで完成です。簡単な工程ですが、丸棒構造の椅子の制作基本は学んでいただけることと思います。
皆様の後の活動にお役に立てるようなワークショップになればと考えております。
?5/7(土) ?5/8(日)オーバルキャリアL
制作物:オーバルキャリアL その日にお持ち帰りいただけます。
費用:¥16,500- 税込 昼食費、作業保険料込
定員:各回3名
フィンガー部分の加工、曲げ作業、釘打ちまで、オイル塗装などの仕上げはお持ち帰り後各自。
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コロナ禍で在宅時間が多く、室内のあちらこちらに目が向くのか、インテリア小物がよく売れているようなことを耳にします。
UNOH でも座面テープ張り替えの依頼が続きました。これも同じような事のように思います。
20年から30年ぐらいの使用で張り替え、フレームの組み直しをします。工房では今、1992製の椅子のメンテナンスをしてるところです。
部材それぞれに、番号を入れて1脚ずつ分解、掃除、組み立て、塗装、テープ巻きをして、お送りします。
一から作り上げる作業ではないのですが、大事な楽しい仕事でもあります。
フレームが緩み、座のテープが汚くなっても廃棄されず、製作者の元に戻って来ることはとても有難いことで、こういった依頼は年間20脚ほどあります。アリス・ファーム時代から、数千脚数が制作されているのだから(もっとかな)、殆どはもう使われず廃棄されていると思われます。 時々オークションサイトやリサイクルショップで見つけたと聞いた事もあります。
椅子達が使われた光景も浮んだり、長年に渡るshaker研究の中、忠実に復元されてきた物なので、shaker教徒達の工夫やその生活も想像することが出来ます。
shakerの仕事が工房の主になって25年を迎えますが、UNOHの工房内で制作した椅子も戻ってくるようになり、引き継いだ当初の緊張感の日々を思い出したり、アリス・ファームでの暮らしを懐かしみ初心に戻り気を引き締めることにもなります。
修理しながら、壊れた原因を都度考えます。使われてきた環境は様々なので、まずは製作に関わる木工技術を考えてみます。
shakerの椅子は、木工従事者から見ると比較的簡単な技術で出来上がっていると思います。
丸穴に丸ホゾ、背板は大入れ、それぞれを接着剤も使い組まれています。分解するとホゾのに着いた接着剤は粉が吹いています。
接着剤は、強力な着剤を見つける度に、変えてきました。30年以上前だと尿素系の物に白い木工用ボンドと小麦粉を調合して使っていたのを思い出します。一度固まれば手直しはできないぐらい強力でした。
しかし、30年も使うと木材の伸縮、接着剤の劣化でスポンと抜けます。これは修復するには好都合です。
最近では壊れることは悪くないと思っていて20年、30年使えば歪んでくるのは当たり前で「正しく壊れる」が有るように思えてきます。昨今、良しも悪くも製作者の都合で作られる物が多く、正しく壊れるようなものが、あまりないように思います。
shaker達が採用したシンプルで無理のない単純構造に、良い暮らし方や椅子製作者などへのヒントがあるように思えてくるのです。
こうして、修理された椅子は、後何十年間使えるでしょう。
手直ししながら100年使える物を作り、次の世代の作り手にバトンタッチして行こうと考えています。
m・unoh
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「きょうと椅子」と言う木工家が集う展示会場、京都文化博物館の天井にその音は響きました。それはshaker教徒が1830年頃に制作したの本物を細かく採寸し、傾斜角度は何脚か作り、確かめて私が復元し展示した椅子でした。ありえない事で、あってはならない事です。ましてや自由に座ることができる展示会、座ったまま後ろに倒れるのだから、、、平静を装い動揺を隠しましたが、お客様にお詫びの言葉を掛けられるず、恥ずかしい限りです。それに他の制作者がこの展示会にかける思いを考えると、申し訳なく、反省点も多い。この場を借りて謝っておきたいと思います。「お怪我はなかったですか?」「皆さんごめんなさい」
そこで、何故倒れたのかということになるのですが、このタイプの椅子はshaker教徒を表す代表的な椅子です。後ろに傾き、ティルターと言う傾斜補助具の様な物が付いています。(詳しくはひとつ前のblogに書いてあります)これは椅子と言う物ではないと、頓珍漢な見方していた時期があります。shaker教徒達は神と共に理想郷の中で過ごし独自の世界を築き、穏やかに静謐な空間で、暮らしました。そのための道具のような物なのです。あの「キーン」と響いた音などなかったでしょう。Shaker達はこの椅子だけを作っていたわけではなく、ロッキングチェアやワークチェア、後期には回転させながら上下するレボルビィングチェアなど、その他座るための道具を制作しています。自給用として制作されましたが、1850年頃からは量産体制に入り外部社会にも販売されています。カタログを作りNO0’からNO7’までのサイズとバリエーションを並べました。しかしその中には倒れたタイプの物は入っていないのです。これは以前から感じていた謎でした。ティルターと言う物が付いているにせよ生産性は高いはずで、販売品には申し分ないように思っていました。そこで、倒れた椅子のことを考えると売らなかった理由が判るような気がします。勿論神聖な物だったでしょうし、安全性を考えると、販売に向いていなかったかもしれません。 量産された椅子はマウントレバノンタイプの物で後脚は曲木によって傾斜され安定感はあります。ティルターにより、傾けて前脚を浮かせて座る事はshaker教徒達の特別な事のように思います。ゆったりめの椅子は自らも使っていましたが、主要な場所にはそれらが映り込んでいる資料は少ないです。外部社会へ販売目的のためにデザインされたのです。UNOHでは幸いにも倒れた椅子はまだ販売していませんがそのまま販売しようと思います。Shaker教徒のような椅子で、今彼らの生活の中に見習うことがある気がするからです。倒れた椅子は慣れれば普通に座れます問題ないです。制作者のトークショーで、「前を浮かせて座ってもいいのです」とか、「ロッキングチェアと同じような事です」とか、(この事も一つ前のblogに書いていますので読んでみてください。)話したものだから後ろに傾けて座られるのも仕方ないです。そして、当時のカタログに入らなかった理由が一つ見つかった気がしています。やはり、正確に復元することで解かる事があると改めて強く感じました。やっとあの音が、頭から消えてきました。でも中には、後ろにひっくり返ったshaker教徒もいるのではないかと、、、倒れられたお客様のびっくりした顔と申し訳なさそうな顔が浮かんできます。あなたが悪いのではございません。すべて私の責任でございます。さてと今日も穏やかにまいりましょう。
2021 4・6 unoh
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ある日、私の家に1830代頃のShaker chairがやってきた。この椅子にもティルティングボールが付いていた。アメリカの博物館などで本物を見たことはあったけれど、手に取り寸法を測るなんてことはしたことはなかった。シートは籐で籠の目編みで劣化していて座る事はできない。預かり物だから慎重に書斎に運び入れ、目につく場所に置いた。まずは写真を撮り、プリントして細かく寸法を書き込んだ。Shakerの代表的な椅子として、修業時代から40年以上は制作しているエンフィールドチェアによく似ているが部材それぞれが、若干細い。 この椅子はアメリカ東部ニューハンプシャーのカンタベリーのコミュティーで制作された物らしかった。復元してほしいと依頼も受けていた。偶然にもグループ展出展のためにハーバードのコミュティ―で制作された、これとよく似たものを作り始めるところでだったので、並行して制作を進めた。後脚先端(フィニュアル)や背板の形、部材寸法の違いはあるけれど、籐編みでほとんど同じといってよい。しかし、こちらは現物もなく図面もないので写真と年代を調べながら何冊も本を開き、写真の歪を考慮しながら図面に起こしていく。
(写真左からカンタベリー、ハーバード、エンフィールド)数カ月後、それぞれが完成しUNOHのエンフィールドチェアを加え三脚を比較してみることにした。カンタベリーの座面が少し低い。出来る限り正確にShakerを復元し不思議を紐解くような事が最近の私の作業だし、Shaker Chairには色々なサイズがあるから違和感はなかった。(Shakerを本腰入れて研究・制作するようになった時から、座り心地を求めるような椅子制作はどこかに置いてきたような気がする。) いやいや、Shakerの椅子も普通に座れて問題ないのですが、、、
座り心地じゃなく、違いを探す。部材の寸法と座面高が違うが問題なく座れる。三脚ともShaker Styleといってよい、凛とした佇まいだ。耐久性は別として、籐のシートも気持ち良い。ティルターもスムーズに動くが、座面の高さが一番高いハーバードの物は、後ろに傾けると少し不安定だ。カンタベリーの椅子は、座面が低いが傾けると安定感抜群。 UNOHの椅子は布テープがしっくりして傾けてもいつもの感じ。三脚とも後ろに傾斜しているから、不安定に見えるけれど、床に面であたるティルターが補ってくれているようだ。現物を見ながら正確に制作したカンタベリーの椅子の座面高が気になる程度で、今後の課題をみつけて、ひとまず比較作業を終えた。
それから数日後の昼休み、いつものアームレス・ロッキングチェアに座りカンタベリ―の椅子を見ていた。昼休み終了!立ち上がり、何気なくカンタベリーの椅子に傾けて座った。アームレス・ロッキングチェアと同じような座り心地だ。ビビッときた。何度も座り替え確かめた。ティルターはロッキングシステムと、捉えられないだろうか?
これらのティルター付きの椅子は、部屋番号などが記され、集会場に持ち運ばれるたこともあったらしい。Shaker達はあらゆるものを簡略化し、室内も無駄なく清潔に使った。部屋や廊下のペグレールに椅子がかけられている写真をよく見るが、掃除をするときに、ひとまず掛けられた。労働と祈り、神と共に暮らした教徒達、就寝についてもベッドは小さく、寝る事さえも神に捧げたかのようだった。長老達の部屋には、大きなロッキングチェアとキャンドルスタンドが置かれたり、集会では前列で信者たちにロッキングチェアに座り脚を組んで、講話をしている指導者の姿をイラストを通してみることがある。もし、同じように皆がロッキングチェアを持ち寄るとなるとどうなるだろうか?床との接触音が気になるだろうし、ランナーも邪魔になりペグレールにかけたり、持ち運びにも苦労する。
早い時期から多くの形の違ったロッキングチェアをShaker達は制作している。試作と思われるエンフィールドチェアの側面に、無造作にランナーの変りに短い板を釘打ちされたロッキングチェアとか、釘打ちで組まれた引き出しが座面下に無造作に取り付けられている作業用のソーイングロッキングチェア等々。Shaker教徒達に何故ロッキングチェアが必要だったのか? との疑問と同時にティルティングボールが付いている椅子の意味が少し解かってきたきたような気がする。
このような工夫を見るとShaker教徒達の探求心に驚くばかりで、私自身、益々Shakerにのめり込むことになる。まだまだ調べたいことが、いや、感じ取りたいことがあるのだけれど、制作者として時間をかけて同じ作業を繰り返す事で見えてくる。今日も又、エンフィールドチェアを組み、オーバルボックスを曲げるのだ。 次回は何時になるかわからないけれど、オーバルボックスを紐解いてみようと、思う。
2020・11・3 unoh
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新年度に向けて、新しく致しました。 どうぞよろしくお願い致します。
M・UNOH家具工房 宇納正幸
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私にとってShakerのOval Carrierの制作には、沢山の思い出がある。丁稚1年目から制作を担当した。(アリス・ファーム時代)木を曲げるなんてやったこがなく、機械を上手く使う事さえ、適度な木を吟味する余裕もないような時から始まっている。あれから38年、当時とは材料こそ変わっているが、上手く曲がり、技術的にはそこそこ満足している。向き不向きは、あるにせよ長年やっていれば出来るようになる。 ただ、同じことを何年も続けることは大変だし、木工の技術を高めるためには、新たな技術を習得したくなるのは正直なことで、私も隣の芝生を見、デフォルメを施しオリジナルのような家具をこしらえるようなこともやってきた。でもまた、Shakerの研究に戻るみたいなことになる。こんなことを何度となく繰り返してきた。 考えてみるとそのhandleのごくわずかな厚みの違いが、Shakerを感じるにも大きな差であること。木を扱う仕事だけれど、木工技術向上だけが、目標の家具製作の作業でなかったことを、改めて感じるのである。
handleを小さな鉋で面取りをする作業は、気持ち良いが、Shakerのdesignを考える時、それは、不要な作業だと思う。手触りが良くてもそれを躊躇する。
ほぼ同じように曲がるようになってきた。多少の歪は気にしない。
Shaker達が生きた200年程の間に、工夫され様々な形が生まれた。 また、制作された場所や年代でも微妙に違う。これが絶対だ的なものは、ないかもしれない。けれども、もう少しShakerを探ってみたいと思う。 気になることまだまだ、あるから。 Shakerへの思いがより一層強まった2019年のスタートです。 秋には、久しぶり作品展開催も予定してますから!!
]]>お問い合わせ誠にありがとうございました。
暑中お見舞い申し上げます。 2018 夏
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最近制作のEnfield chair 北米産メープル材 亜麻仁油仕上げ
家具作りを生業にと覚悟をきめ、修業時代に最初に手掛けた椅子が、この椅子だ。
1981年 ナラ材で制作(左はサドリンと言う塗料を使った。右はデュポン社のシーラ&フィニッシュ オイル仕上げ)
WORLD Furniture と言う本の間に挟まれて残っていた。
学生の頃、授業で椅子の年表のコピーが配られた。その中にShakerのRockerが、載っていた。Shakerのことを見聞きにしたのはその時が初めてのように思う。名前は、なんとなく知っていたが、それがどのような経緯で、形になって行ったことは知らなかったし、探求もしなかった。修業に入ってようやく、Shaker教徒達のことを徐々に知るようになったが、家具製作の技術の習得に必死だった。独立後、家具をはじめあらゆる木工作業を仕事としていたが、何かしっくりこなかった。 修業時代、一月に何十脚もShakerの椅子を組み立てた時期がある。だから、その感覚から離れられない。 1996年に師からShakerの仕事を引き継ぎ、現在その仕事が中心だが、グループ展などで、オリジナルと思えるような椅子を作ることもある。 真新しいデザインだから、一瞬満足するが、この椅子には勝てないのである。 その理由はいろいろあるが、そもそもの椅子の事、デザインの事、木の特性の事、機能的な事、などなど 多くはこの椅子から学び、思考し、形にしているのである。と言うか出来上がる過程と目的が全く違うのだ。 38年間、私の傍らに置いてあったり、倉庫にいったり、埃まみれになり、、、でも結局は、この椅子が原点だ。同じようなことを、前にも書いていると思うが、やはり、この椅子が、一番で、 私のShaker Chair なのである。
そして、椅子を考えるには最高の題材だと思う。家具をデザインすること? 私も良くわからないが、答えはこの椅子にあると思っている。
m・unoh
KOSHIKA からKitを販売しています。すべて組み立てる物も用意しています。
お問い合わせは、unoh@koshika.store
https://www.koshika.store/koshika-halfway-kit/
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後半最初は、二人一組でホゾ穴を手回しのドリルで、開けていく。幅方向も奥行方向にも、角度がついているから、前もって用意されていた角度板を、見ながらもう少し右、左と言いながら、共同作業も加わってくる。 このやり方だと修正が効く、電動のドリルだったら、振り回されるだろうし、小さな子供たちがするには危険だ。 ゆっくりと良いリズム。これぞ、グリーウッドワークの椅子作りと言うところである。 この椅子の制作の方法は、久津輪氏が書いた著書「ゴッホの椅子」に全てがのっているから、その説明はいいよね。丁寧に書いてあるから、是非一冊どうぞ! と、宣伝なんかしちゃったりして!!
普段の私の仕事からすると、おおざっぱな加工だ。 基準があるのかないのか?大体に決める。しかし、りっぱに完成することは間違いない。不安ながらも納得しながら、作業が進む。 各自微妙に、違う加工だが何の問題もない。それぞれが、割り、削り、穴をあけて、座を編む。 皆さんお見事でした。 しかしプロの木工家はへたくそだったわ。誰にでも出来る細工だし、興味があれば講習会に行ってみてはどうだろうか? あちらこちらで、開いておられるから、、、、、
技術的なことを、とやかく言うことはなく、少しの方法が判れば、思い切ってガンガン削って行けばよい。
これらのこんな椅子をワイワイと皆で作ること。細かいことは抜きにして、おおらかな気持ちになって行く。自分自身は、結局制作することはできなかった。だから、ひとり裏山でニタニタしながら、この秋に、こさえようと思う。誰も来るなよ!! おっと、おおらかに!おおらかに!
無心に木を削ること、誰もが出来る作業です。椅子やスプーン作りしても、木を削ること楽しいです。やっぱり木が好きだと、改めておもったし、普段の工房のSHAKERの仕事のことについても改められた気がする。焚き火用に積まれた、コナラの丸太を見て、思い立ったワークショップの企画。いささか乱暴だったと反省もしている。 何時かまた違う催しを考えますので、また遊びに来て欲しいと思います。最終日の集合写真の顔を見るとあー良かったと、思います。皆様ありがとうございました。この後、工房仕事は大いにはかどったし、おおらかな気持ちで、仕事場にはいることが出来ている。
これで、精一杯の締めくくりにさせていただきます。
そういえば、今、京都駅の美術館「えき」KYOTOで京の至宝「黒田辰秋 展」が行われている。(10月9日まで) 出口近くのshopに、ゴッホの椅子が置いてあった。 辰秋邸でもゴッホの椅子を使い、椅子の原点のように捉えていたようだ。 人間国宝の黒田辰秋とゴッホの椅子、正直私には不釣り合いに見えていた。しかし、木工は独学だったことを知り、その作風は大胆かつ繊細。生涯モチーフとした彫花文が背に彫られた映画監督黒澤明が使った椅子、どうぞお座りくださいと、招かれているようだった。無論座らなかったが、ゴッホの椅子を愛したことも納得できた。 至宝、簡単に手に触れられないが、柔らかな温度と豪快さが、気持ちよかった。
m・unoh
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前日の午後に、岐阜県森林文化アカデミーの久津輪准教授とアシスタントのお二人が、到着された。 ワンボックスカーに10数名分の削り馬や道具類が計算されたように積まれている。一息つくこともなく、小雨の中工房内に、ひとまず下した。 作業をする予定の場所は山裾の造成した土場で、雨が降ると水はけ悪く、足元がびしゃびしゃになる。 だから、急遽2トン車一台分の砂利を敷いた。夕食は、前夜祭とし、軽く乾杯、早めに解散した。一日目の天気の予報は、朝には雨が止むと言うことだったし、雲行からして、晴れることは、僕はわかっていた。 この講習会の大事な条件は天候なのだ。 削り馬を15台ほど一直線にならべた。全部が僕をにらみつけているようで、ちと怖かった。いや、緊張してきた。
使う木材は、その日に切り倒した物を使う予定ではなかったけど、栗の木を一本切ることは決めていた。しかし、この数週間、チェーンソウの調子がわるかった。 修理に持って行こうと思っていたのだが、小径木だから、その気になれば斧でも倒せるし、手鋸だって入る。 しかし、結局のところ、参加者持参のチェーンソウで切り倒した。思っていた程の迫力はなく倒れ、盛り上がりにかけたが、久津輪先生の軽快な指導で、事は進んでいった。 幸いコナラの相も良く、切り倒した栗の木も上手く割ることが出来た。 この後は、削り馬にまたがりドローナイフで寸法通りに良い加減に削りだして行くことになる。
背板や座枠も削り、ほぞも作った。ゲージこそ用意してあったが、何しろ生の木、反ってくるし角ほぞも、奇麗な角ではない。普段の木工作業とは、全く違う。正しく加減しなければいけない。 これが、ある意味難しい。夕方少しスピードアップすることになったが、予定をクリアーし、ホットした。これが正直な前半二日間の感想だ。
翌朝、目に入ってきた光景は、積まれた、削り屑だ。
昨日の作業を思い出しながら、削り屑を集めた。 屑と言うには、なんとも失礼な気持ちになる。とても美しく見えるし、おかしなことに、頑張って削っていた参加者の顔を集めているようだった。 天気も良くて夜露で濡れたお削りさんも、からっからに、乾いてくる。掃除も気持ちよい。(今後、お削りさんと呼ぶこととした。)
困ったことに、新しく敷いた砂利の間に細かなお削りさんが、挟まり取れない。少しぐらい残っても腐って、土に帰るからいいのだ。そもそも、こんな風に掃除しなければいけないのだろうか?森の中だったら、お削りさんも、栄養になるだろうし、その景色に馴染むだろうに!この企画を思いついた時は焚火の前で、自然と一体化する感じ、作るの最初を見つけると言うことも目的だったはず、しかし、お節介にも砂利を敷き、機械加工のテーブル制作時にできる、とがった楔の端材を丸太を割るために、知らぬ間に持ち込んでいた。 こんな風に、こうも簡単に、便利な物を使う入り口に引きずり込まれていくことを、感じた。 グリーンウッドワークでは要領ばかりを考えるのはやめようと誓います。
だけれど、、、、、
後半に続く
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以下のフォームの内容をご確認・記入の上、送信してください。
後日、こちらから、ご連絡いたします。
https://docs.google.com/forms/アシスタント募集
お問い合わせは、mailにて、お願い致します。
m・Unoh
M・UNOH家具工房 601-0542 京都市右京区京北田貫町室次谷15−3
]]>ぼくは、木を使って洋家具製作を主の仕事としているから、土・木・鉄などの素材の中から木を使ったセクションには、強く興味を持っていた。 Shakerのことをあれこれするようになってからは、それとは違う方に向いて行った。確か「ラスティック・ファニッチャー」と言う言葉もそのころ聞いた。枝や幹を巧みに使って椅子等を作ることにも、興味を持っていた。それらは若いころに忘れてきた物のような気がする。 常日頃は制作効率・コスト・技術の質などに、過剰にとらわれしまいがちだ。これらは、当たり前の事だと思うが、本質からずれてしまっているように、感じることがある。 グリーンウッドワークでは、ほぼ手道具による手作業で、とても原始的だ。ウィンザーチェア等は、全くの生木ではないと思うが手作業の分業で多量に作っていたと言われる。こんなやり方でも、大昔は仕事としてなりたっていたのだ。 数年前まで、ここら辺の農家の軒先でも桶や漬物用の樽の職人さんが修理にきていた。機械を使わずにシュッシュッ手で削る仕事、同じことのようにに思う。手づくりと言う言葉は好きではないが、手を巧みに動かし無心に削る姿の作業には、自然と一体になる感覚と本質が見えてくる。長野に住んでいる匙を削る名人を見ていると、いつもそんなふうに見え、うらやましい。 あなたのこと尊敬しているのだよ。
(新装版になって売られている。)
この春に行うゴッホの椅子作りはほんとうに楽しみでしかたない。グリーンウッドワークの研究者の久津輪氏からは、多くを教わることになるだろう。おとなしく真面目に講習を受けたいと思う。私自身は山間に溶け込み細胞の活性化に期待したい。それに、遠い昔の忘れ物を探してみたいと思っている。待ち遠しいですわ。
「ゴッホの椅子を作る」講習会の参加募集は締め切りました。 お問い合わせいただいた皆様ありがとうございました。
M・UNOH
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